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メルヴェーユ通信

  • 最終更新日:2026.05.01

ゼラニウムの効果・効能とは?アロマの楽しみ方についても解説

ゼラニウムの効果・効能とは?アロマの楽しみ方についても解説

甘さのあるフローラルな香りで人気の「ゼラニウム」。アロマやスキンケアに取り入れている人も多い一方で、「ゼラニウムの効果って本当にあるの?」「効能ってどこまで言えるの?」と気になる方もいるはずです。

ゼラニウム精油に関する研究報告がある一方、医薬品のように治る・効くと断定できるほど十分に確立したエビデンスばかりではありません。研究自体も、対象や条件が限られていたり、作用の仕組みがはっきりしきっていない領域が残っています。

この記事では、まずゼラニウムという植物の基本を押さえたうえで、期待される効果・効能は「可能性として何が言えるか」を丁寧に整理し、最後にアロマの楽しみ方(ディフューザー・お風呂・ボディケア)を安全面の注意とセットで紹介します。

1. ゼラニウムとは

ゼラニウムは、フウロソウ科テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)に分類される、観賞用として親しまれている多年草です。園芸売り場で「ゼラニウム」として流通している多くは、このテンジクアオイ属の仲間で、花期が長く、赤・ピンク・白など花色も豊富。葉に模様が入るタイプなどもあり、寄せ植えや鉢植えでも映える定番の草花として人気があります。

また、ゼラニウムには香りが特徴の品種(センテッドゼラニウム)もあり、葉に触れるとローズ系・柑橘系などの香りを楽しめることから、園芸と香りの両方を味わえるのも魅力です。

1-1. ゼラニウムの歴史

原産地は南アフリカのケープ地方で、17世紀にヨーロッパへ渡り、18世紀には各地へ広がったとされています。

日本への来歴については、江戸時代末期に伝わった記録があり、文献上は1864年に尾張(現在の愛知県周辺)に入荷した、といった具体的な記述も見られます。明治以降は海外植物の輸入が増え、ゼラニウムも各地で栽培・愛好が広がっていった流れが紹介されています。

1-2. ゼラニウムの香り

一般的にゼラニウム精油は、ローズを思わせる華やかさと、青さが同居するフローラル調が特徴とされ、ブレンドでも使いやすい香りとして紹介されます。香りの好みは個人差が大きいので、最初は少量で試し、心地よいと感じる強さに調整するのがコツです。

2. ゼラニウムに期待できる効果・効能

ゼラニウムに期待される作用として、痛みの体感、肌のコンディション、抗菌・抗炎症、心身のリラックスなどがよく挙げられます。ただし、これらは医薬品のように確実な治療効果を保証するものではなく、研究は増えているものの、条件が限られた報告も多いのが実情です。作用の仕組みが十分に解明されていない点も残るため、「可能性として示唆されている」程度に捉えるのが安全です。

出典:J-STAGE「継続的に精油の香りを纏うライフスタイルが閉経移行期の女性に与える影響」

2-1. 痛みを軽くする可能性がある

痛みに関しては、アロマテラピーを補完的に用いた臨床報告があります。たとえば頭痛領域の報告では、片頭痛患者を対象に、ラベンダーまたはゼラニウムの精油を選択して用いたところ、月平均の頭痛回数が減少する傾向や、生活への影響が軽くなる方向が示唆された、といった内容が紹介されています。

出典:J-STAGE「群発頭痛の臨床研究と関連研究」

この段階で言えるのは、香りを用いたケアが、痛みの感じ方や不快感に影響する可能性が報告されているということです。痛みが強い、長引く、原因がはっきりしない場合は、自己判断で抱え込まず医療機関へ相談するのが前提になります。

出典:国民生活センター「第64回 化粧品の広告」

2-2. 肌の環境がよくなったと感じられる

肌については、精油の香りを継続的に取り入れる生活を一定期間行った研究で、ゼラニウム精油を用いた群で、心理指標の変化に加え、本人の主観評価として肌のうるおい感などが上がった、という結果が報告されています。

出典:J-STAGE「継続的に精油の香りを纏うライフスタイルが閉経移行期の女性に与える影響」

ただし、これは医薬品的な治療を意味するものではなく、対象者や期間も限られます。炎症、かゆみ、湿疹などの肌悩みがある場合は、精油を直接塗るのではなく、まずは刺激要因を避けることや、必要に応じて皮膚科へ相談することが大切です。

出典:国民生活センター「第64回 化粧品の広告」

2-3. 抗菌・抗炎症作用がある

ゼラニウム精油については、感染や炎症に関わるテーマでの研究・解説があり、抗菌・抗真菌、抗炎症などの観点から整理した文献もあります。ただし、こうした知見は培養系といった試験条件や研究設定に左右されやすく、日常生活で同じように再現されるとは限りません。

また、化粧品・雑貨の文脈で「抗菌」「抗炎症」を強く断定すると、広告表現として誤認を招きやすい点にも注意が必要です。

出典:国民生活センター「第64回 化粧品の広告」

2-4. 心身のリラックスができる

ゼラニウムは「気分を整えたいときに選ばれやすい香り」として紹介されることが多く、心理面に関する研究報告もあります。先ほど触れた研究では、ゼラニウム精油を用いた群で、不安指標(STAI)や気分尺度(POMS)の一部に変化が見られたと報告されています。

一方で研究者自身も、アロマテラピーのエビデンスは条件統制や情報量の面で十分な検討が必要という趣旨を述べており、万能視は禁物です。

出典:J-STAGE「継続的に精油の香りを纏うライフスタイルが閉経移行期の女性に与える影響」

日常では、好きな香りを心地よい強さで取り入れることで、休息スイッチを入れる助けになるくらいの距離感がちょうどよいでしょう。

3. ゼラニウムの香りの楽しみ方

ゼラニウムの香りは、ディフューザーで空間に広げる方法、お風呂で楽しむ方法、ボディケアとして薄めて取り入れる方法など、暮らしの中で無理なく試せます。

ポイントは、香りを強くしすぎないことと、肌に使う場合は必ず希釈・パッチテストなど安全手順を守ることです。精油は濃縮物なので、体質や体調によって刺激になることもあるため注意しましょう。

3-1. アロマディフューザーで部屋をリラックスできる空間にする

ディフューザーを使うと、ゼラニウムの香りを部屋全体にふわっと広げられます。最初は規定より少ない滴数から始め、香りの強さを見ながら調整すると失敗しにくいです。

就寝前に使うなら、短時間だけ香らせてから止める、換気を入れるなど、心地よさを優先しましょう。来客時は玄関やリビングで軽めに香らせると印象づくりにも役立ちます。香りに敏感な人がいる場合は、使用時間を短くし、無理に長時間焚かないのが安心です。

3-2. お風呂にたらしてアロマバスにする

お風呂で楽しむ場合、精油をそのまま湯船に落とすと、油分が水に溶けず肌に付着して刺激になることがあります。植物油やバスソルトなどに混ぜてから入れる方法が一般的に紹介されています。

アロマバスを楽しむ場合、風呂場に香りがこもりやすいので、浴室の換気もしながら、自分にとって快適な強さに整えるのがコツです。浴槽が滑りやすくなることもあるため、入浴前後は足元に注意してください。最初は少量で試し、香りが強いと感じたら湯量を増やすなど調整すると快適です。

3-3. スキンケアやボディケアに使う

ゼラニウムは、フローラルの中にほんのり青さがある香りで、ボディケアに取り入れると気分転換しやすいのが魅力です。入浴後の保湿タイムに香りの習慣として足すと、セルフケアの満足感が上がり、続けやすくなります

肌に使う場合は、必ず薄めることが大前提です。一般的に、ホホバオイルなどのキャリアオイルにごく少量を混ぜて使う方法が紹介されています。

まずは腕の内側などでパッチテストを行い、赤み・かゆみなど違和感が出たら使用を中止してください。肌トラブルがあるときや、心配がある場合は専門家に相談するのが安全です。顔よりも腕・脚など体の皮膚が比較的丈夫な部位から試すと安心です。日中に使う場合は、衣類への付着や香り残りも考えて量を控えめにしましょう。

まとめ

ゼラニウムは、園芸植物として花期が長く育てやすい定番で、香りのある品種も含めて暮らしに取り入れやすい存在です。

ゼラニウム精油に関しては、痛みや気分、肌のうるおい感などに関する報告がある一方、条件が限られた研究も多く、機序が十分に解明されていない点も残ります。だからこそ「治る」「効く」と断定せず、心地よさを得る工夫の1つとして上手に使うのが現実的です。

ディフューザーやお風呂、ボディケアなど楽しみ方はいろいろありますが、精油は濃縮物なので、希釈や換気、パッチテストなど基本の安全対策を守りながら、自分に合う距離感で続けてみてください。

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