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メルヴェーユ通信

  • 最終更新日:2026.05.01

化粧品OEMの流れを7ステップで解説|メーカー選びのポイントも

化粧品OEMの流れを7ステップで解説|メーカー選びのポイントも

化粧品OEMは、自社で工場を持たなくてもオリジナルコスメを展開できる手段として、メーカーやサロン、インフルエンサーなど幅広い事業者から注目を集めています。しかし、開発の工程やスケジュール感、薬機法に関する役割分担が曖昧なまま進めると、コスト超過や発売延期の原因になりかねません。

当記事では、化粧品OEMの基本的な流れやOEMメーカーを選ぶときのチェックポイント、企画を成功させるための考え方などを解説します。OEMで化粧品の製作を行うときに、安心してプロジェクトを進められるよう、ぜひ参考にしてください。

1. 化粧品OEMの基本的な流れ

OEMで化粧品を作るときは、企画段階から納品まで一連の工程を踏み、安全性と品質を確保しながらオリジナル商品を形にします。製作にかかる工程を理解しておくことで、開発スケジュールや予算の見通しを立てやすくなり、スムーズな商品化につながるでしょう。

ここでは、化粧品OEMの具体的な流れを紹介します。

1-1. OEMメーカーへの問い合わせと打ち合わせ

OEMメーカーへ問い合わせる際は、まず「どのような化粧品を作りたいのか」という基本情報を丁寧にまとめて伝えます。具体的な内容としては、商品のコンセプトや想定ユーザー、販売価格帯、希望ロットや納期、全体の予算を共有しましょう。

また、打ち合わせでは、秘密保持契約の必要性や見積条件、試作費の発生の有無、薬機法手続きの分担なども確認します。香りや容器のこだわり、環境配慮素材の希望、撮影用サンプルの準備なども話し合い、初回生産とリピート生産がスムーズに進むよう計画を立てます。

1-2. 試作品(バルク)の開発と評価

企画内容に沿って、OEMメーカーが中身となるバルクの試作を行います。発注者は実際に使用し、テクスチャや伸び、香り、色、塗布後の仕上がりなどを丁寧に確認しながら、理想に近づくよう改良を重ねます。

開発時は、試作にかかる費用や回数、評価方法、承認の基準は事前に決めておくのがポイントです。社内でテストを実施する際は、香りの強さなどを段階的に調整できるようにし、評価者によって意見が偏らないよう工夫します。必要があれば官能評価の手順も整え、客観的な判断ができる体制を作りましょう。

1-3. 製品仕様の決定と契約

試作品の評価がまとまったら、最終的な配合や製品名の方向性、表示内容、ロット数、費用、納期、支払い方法、アフターフォローなどを細かく確認し、正式な製品仕様を決めます。OEMメーカーから提出される見積内容に問題がなければ、基本契約や個別契約を締結し、発注書によって仕様を固定します。

この段階では、量産時に誤差が出ないよう品質基準書や検査規格書、変更点が発生した際の管理方法なども文書化しておくと安心です。必要に応じて先行生産やテスト製造を行い、発売日に合わせた工程を組み立てます。

1-4. 容器・パッケージデザインの作成

容器を決める際は、見た目だけでなく、内容物との相性や調達にかかる期間、コストなどを踏まえて選びます。ボトル、チューブ、ポンプといった形式を決めた後、ブランドの世界観を伝えられるよう、ラベルや化粧箱のデザインを整えていきます。入稿前には、印刷の色味が再現できているか、バーコードの読み取りが問題ないか、意匠権を侵害していないかなども慎重に確認します。

EC販売の場合は、配送中の破損を防ぐ梱包や、開けやすい箱なども忘れずに検討しましょう。スリーブやシュリンクが必要かどうか、ロット番号の印字位置をどこにするかといった細部まで決めておくと、仕上がりが安定します。

1-5. 薬機法(薬事)関連の手続き

化粧品を市場で販売するためには、薬機法に沿った手続きが欠かせません。化粧品の場合は製造販売業者が、製品名や成分を行政へ届け出た上で、表示内容が基準に合っているかを確認します。医薬部外品のように承認が必要な場合は、手続き期間が長くなるためスケジュール管理が重要です。

「全成分」「内容量」「使用上の注意」などの法律で決められた項目をきちんと表示し、広告では過度な表現がないか適正広告ガイドラインにそってチェックします。海外販売を視野に入れるなら、各国の表示ルールやINCI名との整合性を早めに確認することも大切です。

最終的に表示資材は複数人で確認し、誤植や抜け漏れを防ぎましょう。

出典:東京都健康安全研究センター「化粧品の表示」

出典:e-GOV法令検索「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」

1-6. 製造・充填

仕様と資材が整ったら、原料の受入検査を経て製造工程に進みます。秤量や混合、乳化といった工程を、記録に基づき温度や時間を管理しながら行い、安定した品質を確保しましょう。充填の前には、ポンプの動作や吐出量のばらつき、漏れが起きないかなどのテストを行い、容器との相性を確認します。

中間検査で問題がなければ、製品を適切に保管し、外観や密封状態を丁寧に確認します。衛生管理や作業手順を徹底し、工程ごとの記録を残して、製造環境の安全性を保ちましょう。

1-7. 品質検査と納品

完成した製品は、外観、内容量、pH、粘度、微生物の基準に適合しているかを細かく検査します。表示の誤りや印刷の欠け、異物の混入なども丁寧にチェックし、問題のないロットのみを出荷します。

出荷時には、検査成績書やロット情報、成分表、SDSなど必要な書類を添えて、指定の梱包方法で安全に発送します。初回ロットは市場でのトラブルに備え、不具合を受け付ける仕組みや回収の判断基準を準備しておくと安心です。

納品後は、実際の販売データや顧客からの声をもとに品質の見直しや改良案を検討し、次のロットに反映させます。また、FAQや取扱説明を整えておくことで、顧客対応の質も保てます。

2. 適切な化粧品OEMメーカーの選び方・ポイント

化粧品OEMメーカーを選ぶ際は、単に製造を任せる相手としてではなく、ブランドの成長を長期的に支えてくれるパートナーとして見極めることが大切です。特に化粧品は開発・改良を継続することで市場への適合度が高まり、ブランド価値を育てやすくなります。そのため、技術力や実績だけでなく、メーカー側の姿勢やサポートの質も慎重に確認する必要があります。

選定時にまず重視したいのは、希望するジャンルの製品に強みがあるかどうかです。スキンケアやメイクアップ、ヘアケアなど、メーカーごとに得意分野は異なります。また、最小ロットや最大ロットへの対応力も確認し、立ち上げから将来の増産まで柔軟に対応できるかも見極めましょう。

3. 化粧品OEMを成功させるためのポイント

化粧品OEMを成功させるためには、魅力的な処方やデザインだけでなく、開発の根幹となる「方向性」を明確にし、ユーザーが求める価値を一貫して形にすることが大切です。ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。

3-1. 明確な商品コンセプトの設定

化粧品OEMでは、「誰に」「どのような価値を届けるのか」という商品コンセプトを最初に明確にすることが、開発を成功させる上で欠かせません。ターゲット像や期待される使用感が曖昧なままだと、試作を重ねるうちに方向性がずれ、スケジュールの遅延やコスト増につながる恐れがあります。

ブランド全体の世界観との整合性を取りながら、ライン全体で統一感を持たせることで、ユーザーに選ばれやすい魅力的な商品づくりが可能になります。

3-2. ブランドの世界観を伝える容器とデザイン

化粧品は中身の品質だけでなく、容器やパッケージデザインも購買に大きく影響します。店頭で並ぶ多くの商品の中から、まず手に取ってもらうためには、視覚的に魅力が伝わるデザインが欠かせません。ただし、必要以上に華美な装飾は逆効果になることもあるので、ブランドの雰囲気を自然に伝えられるバランスが大切です。

容器についても、見た目の美しさと使いやすさの両立が求められます。形状にこだわりすぎると、手に取りづらい、量が出にくいなどの不便が生じ、ユーザー体験を損なう可能性があります。ターゲット層がどのような生活シーンで使うかを想像しながら、世界観に合った最適な容器とデザインを選びましょう。

まとめ

化粧品OEMでは、問い合わせや試作、製品仕様の決定や製造・品質検査・納品など、各工程の役割と確認事項を整理しておくことが大切です。さらに、得意分野やロット対応、サポート体制などを比較しながら、自社ブランドの方向性に合うOEMメーカーを選ぶことも欠かせません。

企画から発売後の改善までを継続的なプロセスと捉え、パートナーと情報を共有しながら検証を重ねていけば、自社らしいブランド体験を提供できる商品づくりに近づけるでしょう。

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